2013年10月15日火曜日

番外編 電池

【商用電源は所詮「動けばいいだろ」レベルの電圧と波形ですからね。
波形からして理想的な生成をするバッテリー駆動とはそもそもの考え方
の違いがあるので、そこだけを見れば敵うはずは無いのですが、やはり
面倒なものは面倒ですよね。(笑)
まあそのバッテリーもメーカーによって違うはずですし、時間と共に電
圧の変化が出るのは避けられませんので、どちらも一長一短といったと
ころでしょうね。】
とは、電源工事のプロN2ケーブル根岸さんとバッテリー電源の件で交わしたメールの一部です(了承は取っています)。

メーカーね!そうでした、まだ電池は2種類しか試してなかった!それにマニアさんにも試してくれとせがまれてるし(人身御供・実験台)
メーカーは同じパナソニックですが、サンヨーを吸収合併したエネループ・プロを試してみました。

写真左 
上: エネループ・プロ(min2450mAh)
中: エボルタ 新(min2500mAh)
下: エボルタ 旧(min2400mAh)

と、容量はエボルタ新が一番大きいですが、全ての帯域でスピード無い。伸びない。にぶい音でAITプリ導入当初これをバッテリープリに使いきいていましたので、AITプリに負けていました。
これに比べると3年使い古したエボルタ旧は遥かにスピードがありレンジも伸び中域もバランスよく情報量多く繊細な音。
そしてエネループ・プロはそれよりも更に瞬発力を増したスピード感があり軽々と音が出て切れが良い
高域から低域のレンジもワイドで倍音も綺麗で吸い込まれそうな感じ。(餅の理論で中域はエボルタ旧のほうが厚みあり)
音量は深夜モードでもロック系の激しい曲は音が飛んでくる勢いですし、曲に応じた陰影とか優しさや情景等の描写感もあり一本調子ではない
この電池でバッテリープリが化けてしまいました!。
まだ上があったとは驚いた!!しかも電池で!!!

やっぱり電源の質はバッテリーが上ですね。だが電圧降下や充電・接点に気を使い面倒ちい!のがたまに傷。でもこれだけの音がするのなら面倒は我慢できるかも?
充電時に間が空いてもAITプリも心強いピンチヒッターといっては勿体無いくらいの高いレベルでもあり、ソースや気分で切り替えて聴くという贅沢な環境になりました(笑)

それにどんなにいい音でもいつも同じでは飽きますものね?
しかし・・・他の電池も試したくなってきました。

電線病ならぬ電池病かな(笑)

金田式DCバッテリープリと200V対応AITプリ フォノイコ編。

電源を200V化したことで瑞々しい透明感もバッテリーと同等になったAITプリ、特に大きく変ったのは、アナログです。
100V時はフォノイコの終端抵抗は82Ωがベストだったものが、200Vでは高域が詰まって苦しげに・・・そこで39Ωに変更したところ見事に変貌。
以前より低域も強く高域も伸びスピード感が増して、十分なレベルになりました。

22Ωも試してみたい所ですが何度も抜き差しした為、抵抗がへろへろで壊れそうなので止めました。予想としては低域が軽くなり高域が五月蝿くなるでしょう。

比べなければ解らないレベルですし、比べなければいいのでしょうが、あえて比べると回路構成のシンプルな造りの差なんでしょうか、デジタルもバッテリープリが有機的な音がしますしプリを通るアナログも同じ傾向の差があります。
この傾向も評価が逆転しまうのが電池の種類!!


次回は電池です。

2013年10月12日土曜日

金田式DCバッテリープリと200V対応AITプリ ラインケーブル編

 バッテリープリはオールRCA端子でAITプリは出力2系統がXLR・入力2系統がXLR・入力2系統がRCAとなっているため両機のラインケーブルは違います。

現状は
DAC→プリ間(デジタルソースのみ)
●バッテリープリ:  RCA→RCA・N2ケーブル70cm(11000円)
●AITプリ:    XLR→XLR・メーカー名忘れ1m(23000円)

プリ→パワー間(デジタル・アナログ)
●バッテリープリ:  RCA→XLR・N2ケーブル8m(86000円)
●AITプリ:    XLR→XLR・マイクケーブル10m(10000円)
 
となっていますので、公平を期すためまずはラインケーブル合わせからと思い
ケーブル長があるプリ→パワー間を変換コネクターで両ケーブルを試し、次にDAC→プリ間とプリ→パワー間に6年前購入のRCA→RCA・AETケーブル80cm(120000円)を足して1回1日の試聴ではブラシーボもあるのでデジタル・アナログソースとも1週間ほど毎日数十回以上聞き比べしました。
                                             価格は大体の目安



確かにケーブルによる音の差はあるもののアクセント程度の差で音質を大きく変えるレベルでないと言うことと、変換コネクター使用は接点が増える為音量が6dBほど下がり音量を上げて揃えても音が鈍るため、結局ラインケーブルは現状のままになりました。





ちなみに各ケーブルの特徴を・・・
●プリ→パワー間に使用のケーブルは
マイクケーブルに比べ高域と低域の伸びと張りが若干N2ケーブルにある。

     DAC→プリ間に使用のケーブルは
 ケーブル長が短い為か、N2 とXLRはほぼ同じ。
 AETケーブルは高域にきらびやかさが付いているので、バッテリープリに使用は五月 蝿くなる。
 AITプリには高域がバッテリープリより少なめなのでバランスが取れる感じになりますが、長時間数日聴いているとやはり高域の色が耳に付く。

注:環境・システム・音源・耳と好みによって各人各様この評価は変ると思います。


2013年10月10日木曜日

金田式DCバッテリープリと200V対応AITプリ イントロ

【バッテリープリ全景】
もう3年間も借りっぱなしのDCアンプマニアさん作、金田式DCバッテリープリの音には非常に満足しているところです。
ディスクリートでシンプルな回路は、高域の伸び・気持ちよく漂う倍音成分と力強くふくよかな低域で血が通った有機的な音楽を奏でます。また、バッテリー電源の背景の透明さ・歪のなさ・静けさは特筆ものです(^^♪。

でも・・・電池はすぐに電圧が降下します。(満充電1.45Vが電源投入後すぐに1V降下、6時間使用後12V台更に12時間使用で12V以下、12Vを切ると途端に力がなくなる)
【バッテリープリ回路】
それよりも充電器と電池本体の接点の不都合からか充電にばらつきが出たり、時間をかけ(1日かかり)全ての電池の充電容量をそろえても電池ボックスの接点の不都合から音が出なかったり、オフセットや直流が出たりと電源投入時はパワーアンプやスピーカーを壊しやしないかとひやひやすることもあり、演奏時でも突然10本使用の電池の内1本でも電圧がなくなるとと思うと落ち着いて音楽に身をゆだねられなくなる大きな欠点もあります(~_~;)

上記の理由といつまでも借りっぱなしも申し訳ないこともあり、バッテリープリの代わりになるプリアンプを模索していました。
【AITプリ回路】
プリ試聴も機種やメーカー名は敢えて公開しませんが、うん百万円のハイエンドを含め自宅にて試聴させていただきましたが、貸して頂いたショップには誠に申し訳ないことですがバッテリープリの代わりになるものもなく、現使用中のDACの素晴らしさもあり試聴のうえAITのプリアンプを導入した訳です。








【金田式DCバッテリープリとAITプリ】なんてタイトルはプリ作者にはどっちが上か対決みたいでいやらしいですが、高みの見物者には興味が?と言っては御幣があるでしょうか。

ま、駄耳でただのオーディオ好きの端くれものの感想なので当てにならないかもしれませんが、両プリアンプ作者に敬意を表してどちらちかずの玉虫色も嫌なのでなるべく公平な条件で聴き比べ、正直に述べさせていただきたいと思っております。

まず100V電源時のAITプリとバッテリープリの音の違いは以前に掲載したとおり、
A:色付け背景の静けさは同等。
B:瑞々しい透明感は僅差でバッテリープリに軍配。
C:粒の立った解像度や奥行・広がり感も、僅差でバッテリープリに軍配
と、鋭い洞察力のある方にはお解かりと思いますが、AとBは電源Cは機器そのものの音の差です。
バッテリープリのほうが高域方向の伸び・倍音成分が多く低域はふくよか量感で有機的、
低域については両機を聴き比べするとAITプリはキレがありタイトな感じで何時まで聴いても聴き疲れない音と言えます。

200Vの電源強化でBは簡単に埋まる予想ですが、Cの機器の潜在能力がどこまで引き出すことが出来るか出来るだけ公平にテストしてみることにしました。


時間がかかりますが・・・続きます。

2013年10月2日水曜日

AITLBO プリアンプ200V化完了。


AITのプリアンプ200V化され返って来ました。 電源部を見ても何が変ったのか、サ~パリ分かりませんし聞いても分かりませんので聞きません。

200V電源を入れ壊れないで音が出ているので、これで良しです。

AITの200V化はDACと今回のプリで2台目ですが、角田さん自身はあまりやりたくないようでこれから頼んでもやっていただけるかどうか分かりませんが、オーディオ専用分電盤をお持ちで200Vされている方ならしつこくお願いしてみれば、やってくれるかも?直接お尋ね下さい。

機器が200Vに対応したものでしたら、良いところばかりですね。
200V電源にマイナス面は100V機器に間違って使い壊す以外は無いのではないでしょうか。

音の変化点は、歪が無く静かしかも力強いっていうのが一番分かりやすいでしょう。
SNが良いから混濁感無く細かい音や細かい描写が明確になりますし、立ち上がり・立下りのスピードも一段増し・ベースやドラムの重なる中低域から最低域もより解像度が増しグルーブ感が出てきます。何より機器の能力を余さず出し切っている感がします。(潜在能力が高いほど良くなるでしょう)

電源の効果や重要性は昔よりは浸透しているものの、まだまだ保守的なマニアは多い感がします。N2の根岸さんも分電盤の問い合わせは多いのですが、50~60万円の見積もりを見るとアンプや機器の購入に行ってしまう方が殆どだそうで・・・勿体無いし可哀想と私は思います。

ちなみに今回掛かった経費は、
N2ブレーカーと渡り線50cm・研磨仕上げ端子で10000円ちょい。
AITプリ200V化は片道送料込みで10000円の計20000円ほど。

これはコストパーフォーマンス絶大でした。

プリの変化については、ブラシーボも入っているでしょうからしばらく経過してから掲載いたします。(1ヶ月以上かかりますね)



2013年10月1日火曜日

プリ専用200V,N2電源の効果


私の主観的でブラシーボも多分かも知れませんが、最近は減ってきているものの最近6年間の試聴時間は少なく言っても一日平均6時間以上はあるものが1年ぶりに200V電源を一回路増やした当日の感想です。





【梱包の中身:300円は律儀にも振り込み料を返金】


今回AITプリ専用に200V回路を増設したわけですが、その200V化したプリアンプはAITLABOより明日到着予定。


1日速く200VブレーカーがN2ケ-ブルより到着し、取り付け完了。(当然電気工事士にお願いして)
プリは明日到着なので取り合えずDACに繋ぎ試聴。





【研磨仕上げの接点】

1に空間・2に電源派の私ですので、当然電源の効果は分かっているはずでしたが、昨年増設の200Vと比べ際立つ桁外れの音。。。なにが?って聴いてみれば判りますが・・・ボキャブラリー不足であいすみません。

●1年前取り付けた既存の200VはアナログとDAC併用ですので、N2の電源タップを介しての接続ですから接点が一つ多い所為?
●新しいブレーカーとメインブレーカーから40cm程の渡り線と接点が新しい所為?


新しい接点の所為ならと、旧200Vブレーカーの1次と2次側の線をカットして新しい銅線を出して接続すると確かに良くなるが、それでも新しいブレーカーの音ほどではない!

悪いことじゃない問い合わせなんで失礼か(変な質問でお邪魔虫?)と思うもナンでこんなに良いんでしょうか?と根岸さんに連絡すると、「多分・新しいブレーカーと接点が既存の分電盤とうまくバランスがあったんでしょうか」&「電源は奥が深いですから色々あって正直良く分かりません」との極冷静なご感想、それもあるでしょうがそれたけであれば新しい物特有のエージング不足気味の特有の硬さやキンキン感など違和感があるはずが、それは無いんですね~。
やはり1機器1ブレーカーの所為か?


200V電源の特徴は単純に分かりやすく言うと、静か・力強いので当然音像や音場の解像度とかメリハリ等々が嫌味無く極自然に出てくる・・・、これまでも電源工事に際しては何度も驚かされたものですが、なんかそれどころではないレベルでして・・・DACの潜在能力と合いまったのか・・・いやはや、また参らされました!!!
今回の200V回線をDACとプリどちらに使ったら良いのか明日もテスト三昧になりそう。もしくは、もう一回路増設か?


明日到着の200V化されたAITプリがどうなるのか今晩は寝れそうにもありません。