2012年2月29日水曜日

エリプサのトルク管理奮闘の巻 その1

一つ前のブログタイトルでは「最適なネジ締めトルク・・・」でしたが、今回のタイトルに変更いたしました。


(下:ヘキサゴンビットこれは違いました。)
 思ったより早くネットで買ったビットが到着。
さて、実行いたしたところ・・・なんか違う。
ネジ穴が小さいもので、老眼鏡かけてみても判別が付かなかった。
じつは星型六画のトルクスビットでT10とツィター内側がT15という規格のビットでした。








(これがトルクスビット上T10・中T15・下T15)


 左がエリプサのねじ山に合うトルクスビットです。 ヘキサゴンビットはmm単位規格ですが、トルクスはTプラス№規格になっています。 正確なトルクは合ったビットからですね。
やり方は、まず今止まっているネジ位置に白マーキングペンで印をつけておきます。これで元の位置に戻すことが出来るということで、マーク法といいます。
次に戻しトルク法で今止まっているネジのトルクを戻して測ります。緩める順は対角線状に上・下・右上・左下・左上・右下ですね。 締める時も同じです。   大事な元データーになりますから慎重に戻るときを見極めなくてはなりません。ネジが戻るときは、まず最初にネジ頭が動きその後ネジが戻ってくる感じになりますからゆっくりとトルクドライバーを操作します。 これを急ぐと正確なトルク値を見逃しますからご注意あれ。
使用のトルクドライバーはカノン製の40cNm~300cNmを測れるもので、定価16000円ネットで13000円台で求めることが出来ます。ビットは札幌のファクトリーギアというお店でトルクス3本で1000円少しで買えます。    測りかたは1cNmづつです。いつ戻るかわからないネジが戻るまで根気がいりますから、焦らずゆっくり確実にしなくてはなりません。時間はケースバイケースでしょうが、今回の私のエリプサのウファー片側戻しだけで20分くらいでしょうか。締めるときは戻しトルクから見当を予想して始められますので時間は短くなります。慣れたら半分くらいになるとは思いますが・・・。 次に締めトルク法となりますが、その前に大事なことがあります。そのまま締めていくと正確に締まりません。と言うのはこのエリプサのメス側は木なのです。鬼目ナットでも入っているかと思ったのですが値段の割には・・・ねぇ。木の響きが特徴のソナスだからなんでしょうかねぇ?とにかく木ですから湿度も影響しますので乾燥した時期にやることも必要ですね~。正確に締めれない最大の要因は木くずがネジにまとわり付いてきつくなります。よって一度ネジを抜き取りネジ穴のに詰まった木くずとねじ山に付いた木くずを清掃しなければなりません。ネジを穴に戻すときに木に悪影響のない潤滑系のものを軽く塗ることも必要です。私はスクワランオイルにダイヤモンド粉の微細なものが入ったものを使用しました。

このように一本づつの戻しと締めのトルクを記入していきます。ネジは34本ありますから先は長~~~い!
それで全て測りナンチャッテソフトで計算し始めて基準となるトルク値がでます。ここまで約8時間くらい。あ~ぁ、しんど。
続き・・・ますよ。
3/1追: ツィター内側のネジは機械的に止まっているようなので全て抜きませんでした。

2012年2月27日月曜日

Y氏襲撃に来る、及びY氏邸襲撃

先月の壁工事少し前に来られたばかりのY氏、40hzくらいの共振はいくらあっても良いくらいと思っていたらしく(そんな事を教える人もいるんですね)、「壁にスリットは止めたほうがいいと思うんだけど」と言っていまして、今回はその工事後の状況を聴くための襲撃です。感想は、「うん、確かに余計な音がないですね」とのこと。


ブーミングってミッドバス帯域がよく言われますが、40hzくらいのブーミングはチョッと聴きくらいではわからない。わかっても部屋のどこの箇所を特定するのかも難しい。

村田氏でさえも始めは「スピーカーが悪いんじゃない?」とか「気のせいじゃない?」なんて言われてましたし、それでもしつこく尋ねても「床部分土台のボルトが緩んでるのかもしれない」くらいのショボイ見方しか出来ないのが実情です。過去のブログを見ていただければお解かりの通り、実際蓋を開けてみるとボルトはしっかり締まっていましたし問題は構造設計と施工法でしたね。たしかに床は土台方向違いでのミスはありましたが、それより始めに敷いたコンパネが最悪。盛大に振動しまくり上の床と壁に伝わり増幅していました。

 しかも壁材の強固なバーチを三層構造にして、一枚もので貼るとは、音抜けはないし共振はするわで、何をや言わんかです。

そんな解り難いものをよくわかって一応でも直せたものだね?とお思いでしょう。普通の方は聴く時間は1~2時間くらいでしょうね、私の場合結構長時間聴くほうで10時間以上ってことも多い、しかも毎日欠かさずですから、いくら堕耳でボーとして聴いてたとしても分かりますって!

ちなみに皆様毎日毎日長時間聴けるだけ環境ありますか?二・三日暇があったらお試し下さい。おそらく頭が可笑しくなりますよ!実際私も追い討ちアキュの時は頭キリキリして吐き気をもよおしました。
それに低音大好き人間なもので・・・40hz位の共振は低音を増幅したり打ち消したり、落ち着かない!当然その上の帯域まで影響しますし、厳密には位相まで狂ってるじゃないんでしょうかね。一番大事な基本の部屋空間なのに、バランスのとり様のないこのような環境にいくら素晴らしい能書き効能の機器を入れ試行錯誤したところで焼け石に水でよね?木を見て森を見ず(独り言!)。


過激になったようで・・・

まあ、人に聴かせるためにオーディオやっている訳ではないので、人様になんと言われようと(うん・うん趣味だからいいの!)自分自身が聴いて感じ感動できる今が最高の音であれば良いのです。


そんなことで、Y氏がどんな風に感じたのか、本心は聞いておりません(笑)



話は変わり・・・昨年6月以来行っていなかったパラゴンY氏邸。

あれからスパーツィーター・ミッドバス用ウーファーそしてアキュ?のパワーアンプを導入され、大分良くなったとのこと。

ポップス・JAZ、苦手なCD・アナログ色々聞かせていただきました。

苦手といっていたCDも聴きやすくなっていて音に厚みと高域も伸び楽しい音になっていました。



Y氏はパラゴンに昔から憧れ、人様に何を言われようが、たとえ邪道といわれても、現代的な広がり奥行高さのある3D音像にしたいと日々奮闘されている方。(うん・うん趣味だからいいの!)あと一息の模様。



サーロジックのDSPを心待ちにしているそうです。

 
 
 
 
 

2012年2月24日金曜日

最適なスピーカーねじ締めトルクは? その1

我物置の壁と天井のスリット工事も終わり5週間、セッティングやルームチューニングもほぼ完了(ほぼと言うのは、私に限って完璧はありえませんから)して、また見(聴こ)えてくるものが出てきました。


ソナスのスピーカーエリプサ、展示品で求め今年で2年目になります。

製造からは4年は経過しているでしょう。結構爆音で鳴らすことも多いですしユニットのネジも緩んでくる頃・・・。音のつながりも悪い感じもする。

そこで、スピーカーを止めているネジの増締めをしてみようかなっと思い立ちまして、でも締めすぎて壊す恐れもあるので、ここ2週間ほどネット等で調べていました。 

たかがネジ締めと侮るなかれ・・・これが、結構!!!難しいんですね~。

カタカナで言うとねじ締め管理は「トルクマネジメント」とかで、始めは訳が分からん状態。 でもしばらく調べて少しは見えてきました。

メーカーに直接、設定トルクを聞くのが一番なんですが、イタリア語は出来ませんので輸入元のノアに問い合わせてみたところ、メーカーも教えてくれないそう・・・なんで? でも教えてくれないものはしょうがないなぁと、言うことで自分で調べるしかないですね。


まず、必要なものは

① ノギス。

② ビットの形状とサイズ。

③ トルクドライバー。

④ 消せる白マーキングペン。

⑤ トルク値設定ソフト。

その他ヘッドライトと老眼鏡・虫眼鏡等。



① のノギスと④の白マーキングペンは、ホームセンターで買えますが、その他は売ってませんねぇ・・・②の2mmと2.5mmのヘキサゴンビット③のトルクドライバーはネットで探し注文しました。

問題は⑤の設定ソフト・・・シンプソンと言うメーカにあるのですが、経営者が交通事故で入院加療中とかで今は販売していません。出張設定はやっているようですが、これも1回では決まらなく何度も測定と設定を繰り返しなくてはならないようですし、それに

30万ほどかかるのでこれはチョッとね。これもしょうがないので、ネット等で調べなんちゃってソフトを自作しましたよ。

シュミレーションテストして比べいい線のトルク設定値がでましたし、自作スピーカー界のカリスマkenbe氏にもお聞きしても緩めてチョッと締める感じとのこと。

要は閉めすぎて壊さない、そのような設定値が出るように計算値を入れました。

工具類が揃うのは3月2日以降になりまして、実際行動に移すのもこれ以降になります。


そんなことで、面白くも何ともないですが私なりに調べた測定方のさわりなどを。


最適な締め付けトルクの値は、

おねじ・めねじ・被締結部材のそれぞれの条件

(強度)によって、大きく異なる。

現状では、

1.ねじの材質と大きさによる大まかな設定

2.被締結体の大きな種類の区分けで締め付けトルクの目標値を決定している。

同じねじの締め付けでも、被締結体の違いによって

限界トルク値は、大きく違ってくる。

条件ごとにその最適なトルク値は異なる

1つだけの要素が変わっても、最適トルクは異なる。



● 締められたねじのトルクを測る方法として以下がある。

① 戻しトルク法

締め付けたねじをトルクドライバ・レンチでゆるめ、

ねじが回り始める時のトルク値を測定。

•比較的簡単に測定できる

•ねじをもう一度締めなおす必要がある

•戻しトルクの値は、摩擦やその他の環境の影響を大きく受

けるので、その精度はあまり高くない。



② 増し締めトルク法

締め付けたねじを、さらにトルクドライバ・レンチで締め付け

ねじが再び回り出す時のトルク値を測定する。

• 大きなねじ・ボルトの場合は、再び回り始めるのが

わかりやすいので正確に測定ができる

• 検査後も締めなおす必要がない

• 小さなねじでは、回り始めを感じることが困難

• 被締結体や座面の状況によっては、回り始めのすべり現象が起きない場合もある



③ マーク法

締め付けたねじにマークをつけてから一度ゆるめ、

再びマークの位置まで締め付けた時のトルク値を測定。

• 作業後は同じ締め付け状態にできる

• 非常に手間がかかる

• 小さなねじでは、マークが困難な上に再度締め付

ける場合も同じところまで締め付ける作業が困難。



締められたねじのトルク測定の問題点

• いずれの方法も、締め付けられたトルク値の推定はで

きるが、精度の面では確かな値とはいえない

締められたねじのトルク測定の問題点

特に小さなねじ(一般にM6未満)のねじやボルト

に関しては、精度の高い測定は非常に困難。



ここまで来ると全ての測定方法がダメみたいなので、上記3つの方法全て取り入れたやり方でいくことにします。

3月以降に続く・・・