2011年2月28日月曜日

床工事初日

まずは1枚目フローリングを外し始めて接着面を見てみると写真のように一面に接着剤が付いてません。他の部分も剥がしやすいところと強固についているところなどで、一様に一体化していませんね。接着剤の無い部分は隙間になっているわけでしてその空間で部材が振動していたんです。 
思い起こせばコンパネ1枚目のときと重ね張りした2枚目のときの音は後者のほうが振動時間が長かったですし、更に重ねフローリングの時点ではかなり響いてました。
というのはとりもなおさずこの接着の仕方がオーディオ的にはよくないわけです。 合板のように強力な接着剤を一面に塗りプレスで重量を掛けて密着させ一体化させない限り、重ね張りはしないほうが良いことが判ります。下手に重ねるくらいならフローリングだけのほうが良いでしょう。 最近の住宅はフローリング工事の際このように接着することが多いようですが、15年以上昔のやり方は接着剤を使わないでピンだけで留めている工法も多かったようですね。スカスカブカブカ状態ですからもっと悪いです。 
そして昨年の床下工事の際使用したスチール束。これは大失敗と言うことが確認できました。
工事のときはゆるんでいた大曳を支えこれで良し!と、思っていたのでが、今回改めて束を叩いてもらったところ、立っている床まで振動がビンビンと伝わって、もう最悪状態!!! よく今までこんな状態で音楽聴いていたものだと自分ながら吃驚。。。
48本も使ったスチール束から土間コンのベタ基礎へ、さらに基礎全体にそして床に振動を増幅して伝わってくるのです。逆も当然のこと。

今回の工事は床の全撤去にしたからよかったものの、経費のお得な縁切りだけを選択していたらあまり効果は無かったのではと考えるとゾ~と、します。 しかしオーディオ的に考えると基礎も難しいものがあることがまた判りますね。当方のようなガチガチのベタ基礎はダメでしょうが、かといって土間部分を土のままでは沈んでいきますので床をどのように支えるか? 浅い地層部分に岩盤層などがあればそこに届く杭を打てばよいでしょうが、土地によって様々ですからこれも悩ましいことです。私の場合、基礎との緩衝のため外周部の大曳を支えるスチール束の上下は防振ゴム・床部分を支える大曳にはタイルカーペットを使用します。

2011年2月27日日曜日

床構造の変更

図では790mmとなっていますが、910mmです。)
今朝オーディオ仙人のEVAさんよりメールあり、フローリング下コンパネは×、床構造の問題点をご指摘いただきました。ありがとうございます。 
たしかに12mm程度のコンパネはリーズナブルなものの平面安定性強度的には不確定要素は沢山。 それをいくらビスや強力な接着剤で付けたところで完全な密着性はとれなく不要振動は必至です。
そこで明日から工事開始ですが、村田氏・真下棟梁に相談確認の連絡入れまして急遽床構造の大幅変更と相成りました。
上に漫画図面載せましたが、今のところ30mm構造合板を2枚と12mmフローリングを790mmの正方形にカットしたものを強力接着剤で糊づけしプレスで圧着したものを、910mm間隔大曳きマス目にパズルのように組み込む形に変更の予定です。
根太を使わないいわゆる剛構造の床の様になりますが、24畳の一枚床ではなく48枚に分断した床になり不要振動エネルギーを小さく出来ます。 これが実現可能かは眞下棟梁次第になりますが、如何なるでしょうか? 
本日はこの辺で・・・また、明日。
                  

2011年2月26日土曜日

床工事にあたって

いよいよ2月28日(月)から工事が始まります。もし効果が無かったら?考えが間違っているのでは?という不安が押し寄せてきます。また今までしてきた工程にも間違いがあった事(C)が見えてきましたもので、工程を整理してみました。

●撤去工程

1) 12mmフローリングとその下の12mmコンパネは接着してあるので全撤去。

45×105mm根太とその間に詰めた断熱材及び下の12mmコンパネ最下層の断熱材は既存使用。

●改修工程

2) 方向違いの大曳を新たに敷きなおし縦方向の大引きはそれに合わせカットして組み合わせる。

3) 縦方向の布基礎に乗る新設横方向の120mm大曳(既存105mm)は新たにアンカーボルトで固定。

4) 縦・横方向の大曳は周りの土台と8mm程の隙間を空け振動を切る為縁切り。

5) 横方向の大曳の外周部分18箇所の支えは既存スチール束で下から支える。

6) 基礎へ伝わる振動を切る為、幅10cm厚さ5mmのゴムをと予定していたもののメーター768円と高額なのでタイルカーペットをカットして大曳と1枚目のコンパネにサンドしビス止め。(長さ約80m程)土台と離す。

7) 既存の根太と断熱材を敷きなおす。土台と離す。

8) 新設12mmコンパネを敷き根太へビス留め。土台と離す。

9) 新設12mmフローリングを接着及びピンで留める。土台と離す。

10) 巾木は壁に留め床と隙間を空け完了。

土台・壁との隙間はタイベックスシートで遮断する。(音を抜く為)

その他:
A)床下に這わせている電源ケーブルは最短距離で引きなおす。

B)また次期電源工事の為、パワーアンプとサブ・ウーファー用の2回路電源ケーブル引き込み用にロープ等を這わしておく。

C)昨年の床下補強で使ったスチール束42箇所はコンクリの基礎に継ぎ足した大曳へ直付けしているため床の振動を伝えている模様。依って全て撤去する。
 5)の束は下の基礎と上の大曳の接続部分は防振ゴムで振動を遮断する。

工期は、2人での施工になりましたので、予定通りでは半分の5日ですが3月第一週の土曜日には完了するでしょう。

2011年2月25日金曜日

ブロックその他撤収!


スピーカーと機器達のみ

2011/1/9
SPと機器だけ残し136個のブロック・パネルその他を出しました。 弱体化してますもので体中痛い、指も腫れました。情けなや。。。
見た目は非常に良いが、何もないと響きが・・・もう風呂場の風情。最低音も解像度も低いし床も歩くだけで酷い振動で、 とても聴けたものではありませんね。 でも奥行感だけはしかっりとしているのは、やはり0.8Ωのアースのせいか? 
これから機器の梱包準備します。最低2週間ほどオーディオなし生活の始まり、始まり。。。

2011年2月23日水曜日

床の縁切り大改修について 3


横方向のはずが、なぜか縦に入った布基礎2008/6/24


余計な土台と大曳の接続部2008/6/28 

















更に悪い布基礎に乗せてしまった大曳2008/6/28















工事詳細と見積もりが2種類出来ました。

1つ目は、縁切り部分だけのもの。
2つ目は、工事当初の単純なコンセンサス不足からの重大な間違いを犯した大曳きと布基礎の方向違いの訂正を含めたもの。


額は20万アップですが、これが最後なので憂いをなくすため後者を選択しました。
床は全撤去になり工期は眞下棟梁一人で10日間で工事開始は2月28日の予定。

その前に機器やら何やら全て搬出しなくては、明日から忙しくなります。

208/7/5大曳きを縦に入れた為修正の柱を横方向に足すも緩んで昨年改修。土台との接続に注目!これに問題あり。




床の縁切り大改修について 2

今回タイトル【床の大改修について】の目的は壁と天井が乗っている土台と床部分の大曳き・根太との接合部分の縁切りです。


未知の音響の為の一般住宅建築ということもあり、

この構造自体の不都合については村田氏による基本設計・請負い設計業者及び担当施工業者の音響と建築のプロの方々にも工事完了後2年半経過した現在まで果たして本当に不都合になっているのかは、客観的解明はされておりません。(現在進行中の村田氏デモルームにこの部分は解消されており憂いはありません。)

毎日毎日聴き続ける当人だけが、ここが最大の欠陥と、そう思っているだけの主観的な話なのです。

オーディオはあくまでオーナーが良ければそれで良し! なのですが、私はスカッとした音抜けと低音の弾みが足り無いの2点が気に食わないので、納得できる音を追求して実行あるのみです。

興味があるうちは、体力・気力・金・時間のつづく限り際限もなくやってしまうのが趣味の一部分でもありますが、そろそろ私にも限りが見えてきましたので最も大事な部屋の部分については良きつけ悪しきにつけ今回で完了とし、根幹の電源関係(音は電気の力で鳴っている)の整備をした後は部屋が完成していないからこそ続けてきた機器のグレードアップをグレードダウンの方向に進みたいと思っています。機器による歪みやSNが悪くなるのはセッティングや上記電源の整備でカバー出来る範囲とタカをくくっていますが、ハイエンド機器が無くても十分以上に楽しめるのがオーディオルーム本来の目的でもあります。どうなるでしょうか。楽しみです。


続く・・・

2011年2月20日日曜日

床の縁切り大改修について

当物置にとって最終大改修となるか?床と土台の縁切りについて打ち合わせ見積もりと計画は進んでおります。


工事着工前に、

オーデォオルーム新築記を2008年6月の建築開始から振り返り整理いたしました。



完成時にはそれまで聴いていた母屋2Fと比べるとそれはそれは感動したものですが、判り易いのか高域に不満点を感じたものでした。それは表面が毛羽立った内壁バーチ合板が完成前の下地のごく普通のコンパネ板と比べ高域のハリが少なく測定でも3khzをピークにそれ以上は減衰していましたので、当初は高域の調整の為のLVパネルの作成や石パネルの導入、パネルを含む壁・天井へのニス塗装をしていました。このニス塗装に至る経緯は響きや反射を良くするためにバイオリン等の楽器やコンサートホール壁にも使われているということもありますが、私としてはバーチ合板の表面の細かい毛羽立ちが高域の吸音をしていると思い、それを抑えるのが目的で選んだものでした。

村田氏にもパネルや天井は塗ったら良くないのでやめたほうがと言われたものですが・・・現在ではサーロジックパネルにウレタン塗装の製品が増えました。(笑)

天井への塗装も床材より反射率が低ければ吸音系より遥かに良いことは聴いていただければどなた様にも確認出来ることです。床より若干反射率が高い(堅くてツルツル)素材だと、上方向の伸びが抑えられ解放感が低くなると思われます。逆に天井部に吸音系のものをポイントで設置すると方向性が曲げられ閉塞感が出てきます。また床が畳敷きやフローリングに絨毯敷きなのでそれよりも反射率の低い天井全体を穴あきボード等で吸音となるともうこれは音楽が弾まない最悪の典型となり、それではと天井を床より反射率を上げると音が上ずり落ち着きの無い音になるでしょう。色々とご指導いただきましたが結論として床材より若干反射率が低い素材がベストという結果が上部梁を外した当物置でも出ていますので天井を含むニス塗装は成功でした。



続く・・・

2011年2月13日日曜日

2本目の梁撤去。

本日午前いきなり真下棟梁から「今日時間の都合がついたのでいかが?」との電話あり。  待ってましたとばかりの話で午後1時より作業開始。   もちろん昨日のブログでの左右壁補強の為につけた頭上の柱、すなわち2本目の梁の撤去です。
チョッとポーズ。当たり前ですが昨年よりお年を召しました真下氏。                                                                                                                                   早速作業開始。                                                                                                                                                                                                  1時間半ほどで梁は撤去。                                   根元の残った金具を切っているところ。
音場が広~い。朗々と鳴っています。
ピアノや弦楽器の倍音成分が伸びたように優しく円やかに聴こえる。
左右壁の振動は少なくなりましたが、その反動で前後壁の振動は逆に目立つ!。
やはり床の縁切りは必要と再々認識致しました。

2011年2月11日金曜日

振動を斬る。

前回の柱撤去と悪いSPボードの続きでもありますが、何をどうしたいのか?と言う本来の意味は、4方の壁と天井に伝わる床からの振動を切る!という単純な目的です。                当物置の床は低音の気配が伝わる床になっておりまして、床下の根太が幾何学的放射状の形に前後の土台に強固に接続している構造になっております。 御蔭さまで気配が伝わるのはいいのですが、土台に乗せて接続されている為この振動が土台から壁、そして天井へと伝い、それが普通よりも強固に出来ているだけに圧迫感やある帯域は増幅されまた相殺されたりと本来のクオリティをそがれている思われるのです。(これに気づくまで2年半かかりました。まさか?まさか??の連続です。デモのデモルームの宿命?) 従って床と土台の縁を切り振動を斬るというのが大本命なのです。でも、大工事が終わり、結果は当方の思い違いで何の効果も無く悪化したとなると、昔はよかったなぁなんて皆様には笑い話です。(私は泣きですね)   そんなことにならないように振動を増幅伝達していると思われる柱を外しSPの床への振動をカットしと、考えが間違っていないか確認しながらやっているところです。 1回目のフロント側上部の柱撤去は反射的には成功でしたが、振動的に確認できるのはもう一本外してみなくてはハッキリしません。 
2回目は床への振動を少なくすると言う意味のこのSPボードです。 前回インシュレーター的に使っていたものは、やはり良くなく外して直接床置きにしてみたのですが これもダメ。 今回はかば松材の9層の合板28mmを見つけメインSP48cm×45cmとサブ・ウーファー30cm×45cmにカットしてもらいタイルーカーペットを下にして合板を置くやり方と前回使った12mmの合板をインシュレーター的に挟んだ方法を試しました。(サブ・ウーファーは36mm)  結果はダントツに後者のやり方でした。 SPの音圧をスポイルしないで床への振動を抑えることが出来、今までで最高の音です。私の考えもだんだんと固まってきまして次回はもう一本の柱撤去ですが、これ以上進めるとダメになる可能性も無きにあらず。 
でもやります。お楽しみに・・・。

2011年2月5日土曜日

悪いSPボード!その後

合板を3層の36mmにしたインシュレーターにSPを載せ音だし。 なんか今一!。  タイルカーペットが吸音しているか余った合板を下に入れ聴いてみると・・・やっぱりね!。
 
早速吸音部分の削除。
 
SPを下してまた上げるのは一人では大変なので、カッターとハサミで切り取る。

なるべくはみ出さないように、出来るだけ吸音部分は削除する。


長さ10cm幅1.5cmでも結構吸音するものです。


これで、少し良くなったが何か不抜けた音。
この後、3層にした合板から1枚ものに変え、まともな音に戻りました。 このエリプサ床から上げると駄目ですね。 SP底面と床とのクリアランスも適正な設置があることが判りました。

2011年2月4日金曜日

悪いSPボード!

スピーカー下 に敷いていた人口大理石のボードは、最悪でしたね~。 たまたまtakeotさんが遊びにいらしていたので、そういえばと急に思い立ちそのボード外しを手伝っていただき代わりにブロック穴の共鳴防止にと蓋にしていた12mmラトビアバーチ合板を一枚敷いて見たところ。。。なんだ。こんなことだったの!!!と言うくらいタイトで弾む低音が少し出てきましたよ~。(少しですけど) もちろん反動エネルギーが大きいサブ・ウーファー下にも、タイルマットの上に同じにすると、スッキリです。 中古のスピーカーボードでも買おうかなと思っていましたが、村田氏もそんなものホームセンターで24mm合板買ったほうが良いよ!と言ってましたが、まさにその通り。 笑っちゃいました。 しかしSPボードの石系は共振を大増幅してました。ダメです。          バーチ合板の量も少ない為小さくカットしてインシュレーター的に使うことに決め(これも大きな1枚ものより共振が少ない)84mmの四角にカットしてずれないようのり付け作業です。  人口大理石ボードは重石に使えます(笑)。 その上にこれも使用中のブロックを120k重ね乾燥中。 とりあえず12mm合板を3枚重ねで試してみます。

2011年2月1日火曜日

思い切りました!

アンプを変え良くなったものの、何か音抜けが悪く感じすっきりしないのはやはり部屋の問題。昨年、床下工事で活躍した真下氏が1年ぶりに御登場です。やはりこの部屋は作った方でないとどうにもなりませんね。               今回思い切ったのは、4寸の柱では弱いと感じた我侭な素人の自分が付けさせた設計段階では入っていない壁を支える頭上の柱。  今年の札幌は集中豪雪と言いましょうか、今現在隣家に雪が落ちないように雪止め屋根の当物置にも一メートルくらい積もっています。 概算すると重さ約15トンくらいになりますので、強度を保って入る柱が無くなって、崩れたらと思うとこれは思い切りが必要ですね。 でも、まずは様子を見ながらフロントの上だけとってみました。途中壁が3mm程動いた!(ドキッ)   でも、見た目スッキリ!音も天高く響き渡る!!心配していた壁の強度不足でのボン尽きなど案ずるより生むが易しのごとく。 やはりこの柱!悪さしてました。柱が弦の作用をして壁の共振を増幅していたのでしょう。 また反射の影響も大きく、以前はノードストのテストCD11番では音が真っ直ぐ上がっていかなかったものが、見事にスーと真っ直ぐ上がっていく。 成功です!!!。 残った中央より後方の柱をどうするか、しばらく聴きこんで見ます。