2012年9月30日日曜日

アナログ考


リンのLP-12 MAJIKと言うイギリスのアナログ・プレーヤを購入して、3年半経ちました。

アナログは不確定要素が多く手間と時間がかかり、本来の能力を出すまでは苦労します。
このプレーヤー、スプリング3箇所で浮かせたフローテイング・タイプ(人間の脳も体液の中でふらふら浮いている)なので、まずはこのスプリングのバランスを取らなければなりませんが、これで3ヶ月掛かりましたね~。もっとも今のこの調整でベストかどうか解りませんが、これ以上弄くっても解らないところまでやったということです。(だからまだ良くなる余地はある?)
それと同時にアースケーブルやカートリッジを付属のものからDL305に(現在はDL103)、カートリッジをとめるネジをチタンに交換・スピンドルオイルも交換、その他諸々の調整も出来うる限りやってみたのですが・・・この見損ないアナログめ!と言うくらいの音でした。。。 後はフォノイコとカートリッジとアームの交換をして上級機のLP12を目指すしかないかのな~ しかしそうなると結構な経費になるので、2年7ヶ月ほどはたまに聴くだけのお飾り状態。 途中、アナログはやめて売っぱらちゃうかなと考えたこともしばしば。

そんなアナログだったのが昨年9月の電源工事以後エネルギー感が見違えるように強くなって聴けるようになって来始めた!!
この変化具合はなんなんでしょうか?電源は100Vでターンテーブルを回すマブチモーターみたいなモーターへの給電だけなのに??? これは当然ひらめきますよね。何がって当然200V化です。リンはイギリスなので一般に200V以上の電源を使っていまして、入門機とも言えるLP12MAJIKでも電源ボックスをスイッチで切り替え200Vで使えるようになっている。
ショップからメーカーへ200Vで使っても大丈夫なのか確認したところ、あえて声を大にしてお勧めはしませんが切り替えて200Vでの使用は可能とここと。この微妙なニュアンスはなんでしょうね。間違って100V仕様のまま200V電源を繋いでしまうと一巻の終わりだからかな~と、一人想像。
そんなんで、取り合えず知り合いの昔は電気屋さんと言う方(電気工事士の免許はもっている)にナンチャッテ200V化していただき繋いだところ・・・ぶ!たまげる!!!程の変貌ぶり。200V電源はバランス伝送なのでノイズが乗らないから?音を拾うカートリッジ以降のアームなどには電気的な影響は無いですよね? モーターからのノイズがターンテーブルへひいてはレーコド盤面に影響? 
何なんでしょうかね~???
まあ理屈はなんでもいい・・・良くなればいいんだから考えてもしょうがない() オーディオでの自分好みのいい音を出すということには、最新の色々な分野の物理・科学・理論を大学者さんが駆使したところでそれだけで出来ないのは周知のこと。(足しにはなりますけど)

アナログ(レーコード)って何がいいの? ってデジタルしか聴いていない方には解らないでしょう?
そもそもレーコードであれば何でも良いわけでは無いというのが厄介なところですが、最近のデジタル録音のレコードだと寿命はべつにしてCDのほうがいいかも・・・解りやすく、80年台半ば過ぎからCDすなわちデジタル時代になりました。それ以前の昔ながらのアナログテープで録音したものから作られたレーコードで何枚もあるメタルマザー(2000枚程で使用不能だそう・・・だから大ヒットしたアルバムのマザーも擦り切れてよれよれですね)の上位に近いものがベスト。最初に録音したアナログテープが一番良いのですが転写や経年変化で劣化しやすくあってもまともに聴けないでしょう。それと低速でメタルマザーを作りスタンパーした高音質レコードってのもありますがこれも元マザーが良くなければ当然外れ。
 だからマニアがよく言われるオリジナル版ってものが最も条件が良いのですが、そういうのは貴重で極端にお高い。(数万円もざら)
そこまでこだわれる方は良いですが、私の持っているのは平均300500円くらいのお安いものばかり、出来るだけ録音元国の古い時期に作られたレコードのほうが上位マザーに近いので、作りは雑でも汚くても輸入版を選んでいます。
こんなものでも同時期に録音されたCDもちろんデジタル録音になりますが、同じアルバムをレーコードと聴き比べるとすぐに解ります。EVAさん風に言うとエナジー感が全く違います!力強さ・スピード・ダイナミックでワイドレンジとかのエネルギー感もそうですが感情・情景・静けさなんかも桁違い!!

デジタルのほうが音が良い、だからデジタルしか聴かないって方も多く、聴かなければ・比べなければ解らない、しかも使いこなすまで労力と情熱・お金もかかりお勧めはしにくいことですがオーディオはソースが命ってことを考えるとアナログを知らないのは可愛そうですね。

そのうち同じ時期での録音のCDとレコードの感想でもアップしようかと思っています。

4 件のコメント:

  1. otoさん今晩は!
    先週買った山下達郎のCDと昨年購入したレコードで昨夜聞き比べしましたが、レコードの方が、音の奥行きがあるんですよ!我が家のビンボーオーディオでもレコードは十分楽しんでおります(^^;

    返信削除
  2. takeotさん、こんにちは。
    >先週買った山下達郎のCDと昨年購入したレコード。

    最近の録音でしたら同じデジタルでしょうね。
    takeot宅はアナログに力を入れているせいか、CDPよりもいいようですね(笑)
    デジタル録音でしたらクリアさを取ってCDのほうが、再生が楽チンも含めて○と思います。

    返信削除
  3. アナログ考・・・・私も一時期CD再生に本腰を入れた事が有ります。最終的にはクレルのPLにワディアのDACという構成でした。再生音もそこそこ良かったと思います。しかし、自分のオーディオ愛好家としての姿勢の何かが違う・・・こんなお手軽再生はオーディオの楽しみの何割かを捨てている・・・・・・自分がレコード再生に本腰を入れたのは、CDの音が気に入らないのではなく、そんな、内からの気持ちからなんです。レコード再生の面倒臭さを楽しむと言う精神的なものなんです。

    返信削除
  4. チョコさん、今晩は。

    >レコード再生の面倒臭さを楽しむと言う精神的なもの。

    なるほど昔はCDも聴いていたんですね・・・レコード(アナログ)だけでCD(デジタル)は嫌いなのかと思っていました。
    ただでさえ難しく面倒なオーディオなのに、もっと厄介なレコード再生だけに特化するとは、恐れいりました。私の場合両刀使いです。 

    返信削除