2013年6月8日土曜日

接点クリーニング・アイテム

まず用意するのがリントフリーな綿棒と紙ウェス。
【左から4.5mm・3.2mm・1.25mmシャープ型2種】
リントフリーとは発じん性(ちりやけば)のなるべく少ないもののことで、抗菌や減菌タイプは不純物が嫌なので日本工業の工業用麺棒を使っています。サイズは最低3種類は必要で、1.25mm(本71.7円)はキャノンコネクター・3.2mm(本12.45円)は使用頻度が多くRCA端子やピンプラグのクリーニングにぴったりのサイズで、これがないと細かい端子のクリーニングは出来ません。4.5mm(本3.75円)は端子外側や電源系に、注意を要する光ケーブルとアナログプレーヤにはお高い1.25mmを使います。

  紙ウェスは電子機器用などはロット数も多く驚くほど高くて、しばらくはドラッグストアでも売っているキムワイプを使っていましたが紙質が固く端子に傷がつくので、柔らかいものを探索中。レコード用のビスコ(枚30円くらい)を小さくカットして使えば、コスト的にも使い勝手もよいです。









そして、大切なのが汚れを落とすクリーナー。いろいろとありますが、オイル系、イソプロピルアルコール系、水系など数多くの接点クリーナーがありますがオーディオ用となると結構高い!。私も一時期色々な商品を試したことがあるのですが、どの商品を使ってもそれぞれにキャラクターがあって、音が変わる・・・だからといって、音が変わる=必ずしも改善ではありません。

汚れが酷かったり極端に酸化してしまった端子にはさすがに非力ですが機械的(一部の樹脂やゴムはダメ)、音質的な影響が小さく済むのが利点なので普通に薬局で売っている無水エタノールが無難。
何も足さない何もひかないとシンプルにこれで完了でも良いのですがこれだけでは持続性が無いのと、ミクロ・ナノレベルの凸凹と隙間をどう埋めるかということで、一時期鉛筆のカーボンで試したことがありまして・・・良い効果も感じられ副作用もないのでしばらく使っていました。


持続性に関しては、洗浄だけでは金属表面が裸状態なので空気に触れ酸化しているのではと考え、これらのことからオイル・カーボン・ダイヤモンドの介在を借りて、端子そのものの不確定要素・
電気抵抗を徹底的に取り払い、クリーンでピュアな信号伝達にと結局現在はスクワランオイルにナノサイズカーボンとクラスターダイヤモンドの入った「ナノカーボン」(送料込みで1000円)という商品を極々少量塗った後軽くふき取りして使用しています。

そもそもオイルは不導体なんですが、あるメーカーのその他オイル系はオイルの特性を利用した導通改善剤としての用途が主らし
く、たしかに一聴すると機械的な歪み感が取れるような感じで、音に潤いと滑らかさが加わり雰囲気感も改善して良い感じに聞こえますが緩んだ音・・・これいでも音質の変化方向の音色が好きな場合は良いのですが、かなり強烈にキャラクターが乗ります。しかも取扱い説明書に受け側端子にもたっぷりっと塗ってくださいとある。間に受けてその通りにしたら機器が壊れますよ~。

スクワランオイルは化粧品などで良く使われている鮫の肝油です。安定性が高く酸化しない!などと言われていますがこれとて動物性の天然オイルですし、酸化しにくいオイルはあっても全く酸化しないオイルなんてあり得ないので、最初の性能がそう長期間は維持されません。(1~2か月くらいでしょう)
いずれ時と共に変化していく性質がある点はありますが裸状態(翌日には戻ってしまう厳密には数分かも)よりは持続性があります。
注:オイル系は劣化して古くなるとそれ自体が端子周辺の汚れの原因になります。浸透性が高く、プラグやケーブルの樹脂や天然素材部分に染み込んでアクセサリを傷めてしまうのも問題。ベタベタするので、毎回余程気を使って塗布しないと端子回りを汚していらぬ汚れやホコリを呼びます。

アイテムまとめ
① 工業用綿棒3種類以上
② 柔らかく毛羽立ちのない紙ウエス
③ 油汚れ落とし用の無水エタノール
④ 接点保護用のナノカーボン


次回は実際の作業手順と注意事項など・・・

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