2016年11月13日日曜日

オーディオルームの壁と天井リノベーション 目的と方法・素材

自分用備忘録としてまとめました。

●目的
不要な共振・反射を無くし、耳触りの良い響きを残し、音抜けの良い空間を目指す。

●方法
4寸柱を揺るがす、過剰で重い36mm三重張り合板作りの壁・天井を、音抜けが良く(透過損失の大きい)暖かく生気のある響きの、軽い無垢材を床・壁・天井と縁切りし各板はスリット5mm空けて取り付ける。

●素材
写真:左から、かば・杉・桐のサンプル

厚さ10mm・幅100mm長さ900mmの杉・かば・桐材使用。
フロント・サイド壁のメインは杉板。
かば板は、一時反射部分のみ使用。
天井とリア壁は切り板使用。
枚数換算すると、
杉板656
かば板68
桐板576枚 
低域反射用のブロックは、かば板反射壁部分の内壁に設置高さは3段の57cmで使用個数は15cm厚ブロックで24個。
壁・天井を透過した音を打ち消し戻さないための55mm40kgロックウールを増やしグラスウールと合わせ厚さ170mm相当の壁内吸音材。

長期の苦労も、まとめると、簡単ですな~()

ちなみに、スリットを吸音面積ととらえると全空間で5%程度にしかなりません。(何とか式は幅広スリットだらけで18~23%)各板との5mmスリットは吸音より共振エネルギーを小さくする狙いです。リアのフロート壁と比べると面積は0.375と約三分の一厚みも2mm薄い。

吸音は無垢板の空間全体での透過損失狙い!足りなっかたら、数年後に床を15mm厚かば板に変更予定。

無垢板を耳に当てて叩いたり、耳を塞いで音を聴くと板の音が分かります。
桐は、方向性がないが華やかな音で手のひらで耳を塞ぐより音が透過します。
杉は、軽く明るい軽快な音で桐より透過しないが音抜けが良い
かばは、キレイな芯のある音で密度が高い分反射が強い。

これらと比べると中身は糊で固めた合板は暗く濁って死んだ音としか聴こえない。
システムから出てきた音は部屋の素材と混ざって耳に届くわけなんで、音の悪い素材は使わない方向がベターでしょう。樹脂・糊・ニス・ペンキ・漆喰等の塗り物は経験済ですから今後とも使う気はないです(笑)