2013年2月25日月曜日

低域再生の難しさ!


久しぶりの更新です。

今年はやること(改造)が無くなってきたのと例年になく寒~くて、おまけに昨日はエアコン壊れ暖房無し物置でオーディオする時間はめっきり減りました。以前は毎日平均6時間が1週間に1日6時間程!
でもこの位の頻度のほうが耳も脳みそもリセットされ、意外と良く聴けるものですね。
良くというのは長所も短所も判りやすいということです。

したがってたまに聴いて、ああ!ここだね!といろいろチューニングまた1週間後に確認して良ければ由とし、そしてまた別角度からチューニングと、現状グルーブ感って言うんでしょうか、低域楽器の微妙なズレのハーモニーが出て中高域がきれいになり自分では今までよりも結構的確にもっとも難しい低域の調音は進んでいるのではと思います。

【サブウーファーはフロントセンターに設置:後に置くと聴く位置によってタイムアライメントが狂うため。しかし電源が一般用電源壁コンセントなのでボリュウム位置が上がる。要するに電源のパワーが無いのが分かる。SPパネルはリブが逆相感を感じた為後方端に設置。下においてあるブロックは雪が解けた後のための実験で裸状態では中域を吸音する。左右上の黒い棒は高域拡散反射用黒檀の30cm丸棒】







【リスニングポイント横はパネルの後ろ側を表面に出しているのはブロック表面の反射が強いのでリブ表面にすると逆相感が出る為。角度はかなり後ろ向きに設置している(低域もフラッター対策と同じ)。これは低域の位相干渉をずらす為また横と上にあるに低域のトラップ用スリットで吸音している。また前方1次反射点設置の90cmと60cmパネルも後ろ向きで反射よりはむしろ逆の吸音的な使い方をしている。これはブロックの反射を和らげる感じ。】










【後方の特注パネルは更に低域を吸音するように細工。詳細はかけません。また床も吸音するべく細工しました。】













【後方に設置したSPパネル。】












そもそも音自体もそうですが、中でも低音って本当に難解ですよね。
処理するにしても何Hzから低音?とか本当の低音ってどんな音?みたいなところからではないでしょうか? 今まで様々な環境で聴いてきたオーディオや生演奏で聴いたベース・ドラム・パイプオルガン・テインパニ・グランカッサ等々の経験からくる好みとかもあるでしょうし、雷・花火・大砲・滝の轟音・等々の外界自然界の音もあるから、そんなもの誰だって判るでしょうとおもいますが、そうでは無いみたいです。実際当たり前にこれらの音は低音以外の色々な音も同時に混ざっての音。
ドドドドカ~ン・スカ~ン・ドスドス・ド~~ン・ブゥ~~ンみたいな聴こえる低音?
が出ているからいいの? でもそれって他の音も汚されマスクされてません?てのがこれまでの当方でした。まあ、そんなんでも自分のオーディオだからこれでいいの!って満足されている方は良いのですが、私は納得できないのです。世の中には上も下も要らないなんて方もいらっしゃいますが、私に言わせればそれは本心から?または諦め?

出してるオーディオ装置なんか殆ど皆無のたとえば20hzの波長は約17mといわれるくらい長いのはご存知のことですが、エネルギーもかなり大きくどんなオーディオ装置でも出ている100hz以上でも柔な壁・天井・床なんて目には見えなくとも軽く動かしてしまうことは周知のこと、大きな面になると厚さ10cm程度のコンクリでも振動させ、しかも低音が建物を抜けるんです。割合はわかりませんが特に木造は抜けますし、チープな作りの木造ほど沢山抜けてますね() また抜けることを理解されこの特性を利用されている方は少ないでしょうね。
波長が長くエネルギーが大きい低音は、強固な作りで平行面の多い部屋では中途半端に返され場所によって大きくなったり小さくなったりして定在波(高域はフラッターエコー)と言われ、他の音を邪魔して隠したり消したり動かしたりしています。位相干渉ですね。だから単純になるべく反射しないで抜けてくれる部屋ほど良いことになりますがそう単純でもない、良い例を挙げれば小高い丘の上の木々に囲まれた野中の一軒屋(あれ?EVA邸だ!)なんてのは理想的であとは低域の出る装置をそろえればよいだけの方は幸せものですね。

でも低音抜くとマンションや住宅街では迷惑者になりますし、理屈や能書きは世に溢れているにしても実際にどのように処理したら良いのかわかりませ~んよね。
しかもリーズナブルにね。

サーロジックHPに解決策になるかもしれない耳より情報が載りましたよ。
「定在波吸音パネル」
http://www.salogic.com/

2013年1月15日火曜日

寒波・大雪・節電


こちら札幌市内ですが昨年12月の大雪に続き今年の一月は寒い!おまけに原発が絡んだ節電要請でオーディオ聴くのは、3日置き。
なので中二日空く物置空間の室温は-2~3度になってしまう。
外気温は昼でも-5度以下。
エアコン暖房なので10時間つけっぱなしで、やっと10度くらいになる。上に溜まる温度を撹拌するためおもむろに扇風機を天井に向け全開にする。
それからアンプに火入れ、アナログ用ヒーターを付け1時間程経過してからやっと音出し。

機器も何もかも冷え切っているので、縮こまった音も2時間程するとやっとこなれてくるが、さらに2時間経過すると室温は15度程度まで上がるも今度は聴いてる当人の体が冷え切って頭がきりきりしてくる。
体でも動かしながら聴いていればよさそうなものだが、それではBGMになってしまい真剣には聴けませんし息もきれてしまう。

早く暖かくなって欲し~い!!!

2013年1月1日火曜日

謹賀新年


                 新年あけまして、おめでとうございます。
                                        今年も宜しくお願い申し上げます。

EVAさんのブログでオーディオのステージを5段階のレベルに分けた記事がありまして、EVAさん自身も他のブログ伝えなのですが、
(伊豆からの便り http://am-izu.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-01f4.html)
その5段階とは
1.すごい低音、すごい高音 などに感激するレベル
2.音のバランスに耳が行くようになるレベル
3.音の広がり定位などの空間表現に耳が行くようになるレベル
4.音像の定位の質、すなわち定位した音像から上下左右前後の空間に音が放射されていくという実体感を求めるようになるレベル
5.演奏家の気配、表現、心などが生々しく伝わってくることを重視するレベル
だそうです。
経験や趣向・センス等で音の好みは千差万別、何を基準にしてのレベルが正しいのかは別にして、なかなか含蓄のあるレベル分けですね。

確かにオーディオを始めたばかりの頃やオーディオに興味のない方などは、始めは単純に言うと凄い低音や高音に感激しますね。 でも、本当にすごい低音や高音を出すだけでも大変! ドッカ~ン・ドッス~ン・ドワーンてな解像度のない低音やキン・キン・カンカン・シャリシャリてな癇に障る高音は問題外!低レベルの1.でも簡単ではありませんし録音のレベルや質も関係しますね。
1.      の低音や高音が出来たかどうかは別にして次に行くのは音のバランス。
高中低音のバランスかな?物事はあちらを立てればこちらが立たずが道理なので低音と高音が出ると当然中音が薄く細くなる・・・これもバランスを取るのは至難の業。

音のバランスが出来ているかは別にして次は空間表現。
楽器やアーティストの位置・前後左右の音の広がりや音の動き、映画などで最近はやっている3D的な立体感のある音ですね。う~ん・・・ピュアな2本のスピーカーでこれも至難の業ですよね。時にそんなふうな感じもするが、録音の程度にも左右される。
この空間表現を音が広がりすぎて聴きずらいと言う人もいますよね~そんな方はフルレンジのスピーカー真ん中に1つだけ置いて聴けばよろし。現代オーディオは勿体無い。要するにラジオで十分。(大昔はそんなもんで、今でも好きな人もいますよね)

次に4.のレベルになるとかなり高度。質や実体感ですからねぇ・・・本物の音を知らない方は分かるわけがありませんよねぇ。
この前、テレビで25億円と15万円のバイオリンを聴いて、どちらが25億円のバイオリンかを当てる番組がありました。テレビで聴いてもその差は歴然くらいに分かりやすかったのですが、番組出演者(芸能人)は殆ど外してました。(エッジの利いたコントラストのある歪っぽい音が良く聞こえるようですね)

そして最高レベルの気配・表現・心なんてのは、聴く人の心や姿勢によるところが大きいのでは?
実際、現実にこのレベルに達してオーディオを奏でている方なんてのはいるのかな?
もし居られたら、地の果てでも行って聴きたいものですので、宜しくお願い致します。

5.のレベルの音を聴かせても、1.の低音や高音が足りないと感じる方もいるでしょうし、その逆もありそうですね。
オーディオは一筋縄では行かないほど深く難しいもの。出来ていると思われる方は自分専用ひとりだけの最高の音として、人には聴かせない方が賢明かも()

それぞれのレベルの中にもレベルがありますし多分1.5.までのレベル分けは出来ているかできていないではなく、意識しているかそうでないかのレベル分けと思いますが、良く考えられたものですね。皆様はどのレベルかな()

私のレベルを自分自身で申告すれば、意識レベルは5.実現レベルは1.の半分です。

今年も意識レベルを上げそれを実現出来るよう頑張ります。

2012年12月27日木曜日

2012年を振り返って


1月:壁スリット入れ&ニス塗装剥がし工事(工期1週間)
  壁の共振エネルギーとニス乾燥による細かい皺状表面のゴースト反射低減

2月:スピーカーのねじトルク管理
  正直な感想:木ねじでトルク管理なんてナンセンス!

3月:残っていた床のビス留め
  壁の共振エネルギーが減った為、全面積の半分程しか留められなかったキューブ状パネル床全てを土台にビス留めすることが出来た。

4月:AITLABO DAC EMOCION導入
  皆様興味深々! 当ブログにてもアクセス数は断トツ。試聴させていただけますのでお試し下さい。

5月:電源工事上流側工事(工期2日)
   昨年は分電盤から下流までだった工事を、分電盤制振と200V化含め建屋引き込み側全線を根岸ケーブルに交換しこれにてオーディオ専用電源は全て完了。根岸電源はリーズナブルなのに仕事が職人業的丁寧さ、力強く弾む低域とピュアな音色で色付けのなさは特筆もの機器の能力を確実に出し切ってくれます。

6月:壁柱補強工事(工期2週間)
  電源エネルギーが強くなり機器の能力全開状態になったので音のエネルギーも増大。トレードオフとして共振低減した壁がその土台の壁柱から共振し始めた為、柱を足して補強

7月:ブロック積み(作業期間1ケ月)
  柱は強くなったもの柱間の壁が軟弱さを更に露呈、その壁に蓋をする意味でブロックを積み上げる。

8月:サーロジックWASIN導入 
  実音部分を引き付けないのは、固いウォールナットと更に固いメープルの横の細いリブが高い高域部分に効いてるのだと思う。艶・瑞々しさが出て楽しく明るい音になる。
  
9月:バナナプラグ導入
  昔のものより作りの質がよく、Yラグより接点の面積も多く密着が良いように思う。

10月:伊豆組来訪
  遠くから4度目の来訪有難うございました。

11月:ブロックへペンキ塗装(2週間)
  以前より気になっていた中域の薄さを解消すべくブロック表面の細かい穴をふさぐ吸音対策です。250hzから4khまでは1秒以上のフラットな残響時間になったはずだが、
  中高域は煩くはない。

12月:特になし
    除雪で大わらわ。

まとめ
  今年も改造壁人でした(笑) 
これもあれも、アーテイストとエンジニアが意図した録音を細大漏らさず色付けなく聴き感動したいだけ。
  色付けのない音といっても、どんな機器にもケーブルにも個性があり空間においても
過度な反射や特定帯域だけの吸音等も色が付くもので、どんなにフラットにしたところで、周りにある物体固有の反射音はあるわけでして全く色付けのない音なんてもの
は無いでしょう。
つまるところ音を奏でる空間は、なるべく音は抜けすぐに消えてくれる方向がベストですね。(特に低域は出すのも消すのも難しい)
それとは相反する音抜けが悪く反射の強い石状のものをここまで設置することは意に反する作業でしたが、面積比率が大の柱と壁のブーミングの悪さ度合いは遥かに大きなことが確認できた2012年でした。

サーロジックのブログに「平成24年度 無償ルームチューニング総括」のタイトルで
参考になる記事があります。
http://salogic.cocolog-nifty.com/blog/


2012年12月8日土曜日

音の違い?

ブロックの吸音対策が完了し、何かが変ると必ず聴きに来られるありがたいtakeotさんの訪問です。
今回はそれにプラスしてSPを代えプリ・DACを使わないサブ・システムでの試聴とtakeotさん持参の最新録音レコードの聴き比べですが、判るかな?


センターに置いたJBL A-60。
15cmユニットとツィターの2ウエィ・システム。


セッテングは、逆オルソン。
音が全体に周り、センター定位もステレオ感もよし。



プリの代わりに2900円で買ったミキサー。
ミキサーは再生用ではなく録音用なので、出来るだけ中身がシンプルな安物のほうがいいかな?と思って。まあ。はっきり言ってボリュームだけあれば良いという代物ですが、フォノもマイクも繋げれるしイコライズも出来ると面白い。メーカーはメロス。。。エロスではありません。

DCプリの横、ケーブル長さの都合で宙に浮いて置いてます。

このサブシステムにAITLABO DACを外した音を聴いていただく。
ちょっと聴きでは、言われないと解らないでしょうね?(笑)

SPはともかくプリやDACは特に判りにくい、この後機器を戻しながらやっと音の違いが判るわけですが、それでもちょい聴きくらいでは良さが判らないみたい?
好みもあるでしょうが、takeotさんはDACの差はあまりピンとこない様子でした。(説明して理解されました)

プリについては、2900円のミキサーはメリハリがあるもんだから、
こちらの方がいいかなぁ~なんて仰る!(なんと!正直な!!) 
う~ん。。。そんなこと絶対ありません(汗!!!)。 
でも・・・クオリティは低くてもそれなりに聴けるんですよねぇ!
一聴楽しく分かり易いかも知れませんが、情報量が少なく堅く情感のない音です。

takeotさんが仕入れた、ドナルド・フェィゲンと由紀さおりの最新録音レコード。
私手持ちのCDと比べたが、録音がデジタルだとやはりDACを通す分だけCDの方が聴き易い。



上左:最新リマスター版/上右:昔の国内版
下左:リマスターCD/下右:イギリス版
左上のレコードはtakeotさん奮発して買ったビートルズBOX。
思い入れがあるのに申し訳ありませんが。私の好みとしては、一番良かったのは
右下のイギリス版。次に国内盤そしてCDでした。
やっぱりレコードはマスターテープに近い録音のほうが絶対に良いですね。
これも好みがあるので人様々ですが、私は、なるべくテープ音に近い古く安いレーコードを中古屋さんで買うスタイルがいいですね。わざわざ高い最新録音レコードは要らない!
環境が整えばシステムも安物で良いですね?(でも。良い物は絶対的に良い)
takeotさん悪しからず。

2012年11月30日金曜日

吸音対策完了


ブロックの中域の吸音対策とチューニング完了。

左壁の模様。

右壁の模様。

後壁端にウレタンフォームの高域吸音。

ホットカーペットでの高域吸音。

パネルとオベリスクは後方にセッテング。

現状の残響時間。

以前の残響時間。






2012年11月28日水曜日

多孔質材の吸音対策


なんのことはありませんコンクリートブロックへのペンキ塗りのことです(笑)。

ひとまず塗り終わりました。
塗り面積36.16㎡、経費は下地で1万ペンキで2万の計3万ほど。

白で囲まれ清潔感と緊張感・・・まるで病院か?と感じられるでしょうが、白熱照明なのでほんのりと暖色で固さはありません。明るい!
個々のブロックがお菓子みたいに見えます。


今回の目的は、中域の太さです。
これまでやってきた部屋強度の不足からくる共振を止める為に床を土台から作り直し壁にスリットを入れ共振エネルギーの低減、それでは足りなく壁柱補強、それでも止まらない壁共振を止めるブロック蓋と来ていたわけですが、当然もぐら叩きであちらを立てればこちらが立たず。
共振も止まり低域の弾みも出て満足はしていたんですが、こんどは中域が薄い・細い。
アンプやスピーカーでこの辺を調整出来る方は素晴らしい、私はそんな高度なこと出来ませんので部屋空間で中域の太さを出せないかな~と無い頭を絞りに絞ってもうカラカラでした。

目安としたのは残響時間でしたが中域だけ吸音しない材料は見つけれません。
中域の残響時間を上げると低高域のレベルも上がってしまい、これではレベルが上がっただけでバランスは同じこと、なので高域の吸音を取り入れなければと思っていましたが、
塗り上げて聴いて・・・案ずるより産むがやすしですね。ぜんぜん煩くない!むしろキレが凄い!!吸音は必要ないようです。高域はいくらあってもいいのかも知れません。本当に良かった~と安心しました。

ひとつ、一度塗りと二度塗りではだんぜん後者のほうが良い。透明度が違うんです。
一度塗りでは表面がざらざらしてますが二度塗りでは手で触ってつるっと滑らかさにブツブツ感で、音に曖昧さが無くなって凄みが出てくる。これは表面反射のゴーストのせいかな?
試すために三度塗りにしてみます。

質量は違えどブロックの吸音率はほとんど石と同じになっています。全てこれで囲まれると問題大ですが、部屋面積比でブッロック面積は22%となっています。
木造造りでも木・その他の吸音や音抜けとのバランスをとれれば石もありですね。