原因として考えられるものとして
①パネルの共振によるもの
②床の構造自体
③土台の痩せによるボルトの緩み
④布基礎と土台の方向違いに依る問題
⑤私の気のせい?
等がありますが、前回パネルを撤去した感じでは、①のパネルの共振に依るものではないことが分かりましたので、床の点検口を開け床下に潜りチェックすることになりました。
まずは丸鋸で深さ6cm程床に切れ目を入れます。
床の構造は下から、土台・コンパネ・根太と高密度グラスウール。コンパネ2重・フローリングとなっていて、それぞれがビスと接着剤で強固に接続してあります。
一般住宅では30分くらいで穴あけは出来るそうですが、当方の床はオーディオ用村田式特別仕様の為、そうは問屋が卸しません。
三層をはずし根太が見えてきました。
ここまで来ると丸鋸も入りません。
ドリルと手鋸で少しつづ切って行くので時間がかかります。
丸鋸を使うと非常に細かい粉塵が飛びますので、オーディオ機器は一応養生です。
やっと貫通。
プロがやって作業時間1時間半ほどかかりました。
素人の私には無理な作業ですね。
土台から上の床は95mmです。以外と薄く感じられるかもしれませんね。人の気配が伝わってくるように考えられた村田式です。
この時点では使うかどうか分からないですが、あらゆる状況を予想して取りあえず求めた柱の固定金具。
1個420円。
同じく、プラ束ではなくスチール製の束。
本540円。
午後から、棟梁に潜って頂き、私は上で床を踏み鳴らしながら土台柱のチェック開始です。(入った瞬間から顔が真っ赤な真下棟梁)
方向間違いで布基礎に真っ直ぐ乗せてしまった土台を止めているボルトの緩みがないか見てみますが、これではない模様、③も消えました。
次に、土台横に足した柱を見てみるとやはり痩せによる緩みがあることが判明しました。試しにこの柱を土台にビスで止めて床を踏むと明らかに振動が変わります。
スチール束でこの柱の中心部分を下から押し上げると床振動が止まりました。さらに先述の固定金具を布基礎のコンクリートと柱を固定しますと振動数が短くなります。床は歩いただけで堅くなったのが分かりますし、がちがちのコンクリート床とは違い人の気配が伝わってくる床です。
従って原因は②の床構造も消え、⑤の私の気のせい?も消えたので④の布基礎に方向違いで乗せた土台の修正の為足したドン付けの柱の接続緩みと、言うことが判明!!!。
建物当初の単純なミスとは言えオーディオルームとしては重大な欠陥を見つけることが出来本当に良かった~、ホッとしました。
今回はとりあえず略6カ所の修正でしたが、残るは29カ所の補強だけで床は完璧になることと思います。部品の調達後、棟梁の時間の都合になりますが、床の完成はまた後ほどブログにてアップ致します。
1年間ほど悩んでいた低域の問題が解消出来そうで、いまからゾクゾクしています。続く・・・・。