2017年4月13日木曜日

オール無垢材の内装まとめ

先々日の工事完了後セッティングもそこそこに、ノラ・ジョーンズのコンサート行き。
コンサートは音と前座が長すぎるのは抜きにして、生のノラの笑顔が可愛くて良かった。

翌日は疲れがドッと出て1日休養。

10年越しの、部屋いじり工事はこれですべて終了。(良くも悪くもやること無し、やれるとするならば基礎からすべて建て直し)


次工程は、ブレーカーとケーブルが足りなくなっていまして、分電盤を新規に作らなくてはなりません。 工事担当は東京に在住のN2ケーブルの根岸さん、寒いのは苦手な方なので、来年の初夏以降になるでしょうか?




















今回工事の目的等を簡易備忘録的にまとめてみました。



・目的・
重く厚い材質の低域共振や反射による位相干渉等を減少とそれでも残る空間ノイズを薄い板厚の木質空隙で透過損失させ壁床裏の吸音材や空間で更に損失させる狙い。吸音ではなく消音目的です。

・材質選定・
音を壁裏に抜き消音するための自然素材、すなわち無垢木材を使いました。
硬く重い材高域反射率も高く低域も抜けにくい、またボーカル等の中域が薄くなる弊害もあるし値段も高いのでパス、柔らか目の軽いものは中高域反射も中庸で低域の抜けもよいので木材の比重が少ないものを選定。ちなみに合板は中身の半部以上は樹脂ですから抜けは悪いし木質の良いところは無くなり悪いところの反射や共振音しか出てのでダメ!

・反射箇所・
反射比率が同じものを対面させると動きが無くなります。
どちらか一方の対面は反射比率の弱いものにすると動きが出てきます。
フロントよりリアが柔らかいと前から後ろへ・床より天井が柔らかいと下から上へとおとが動くように、適所に材を選別・天井とリスポジ後ろにはバルサに次いで最も比重の低い桐材。フロントとサイドは次に比重の低い杉材。反射強化部分に樺(バーチ)材。床はこの中で最も比重の高いメープル材の4種を使用。うずもれやすい超微細音から大音量でも滲まない表現性と、音の反射を前から横リスポジ後ろへ、下から上へ動かしサウンドステージの拡大と3Dリアルな立体感の音場と音像の再現を目指しました。

・吸音率目安・
18%から23%でしょうか?一時期考えましたが、幅45cm程もある吸音率100%のスリット、吸音率を計算するには都合がよいのだが、壁や天井のなかに幅の大きいブラックホール的な吸音所は、反射吸音境目に逆相感が出る経験から違和感があるので採用しませんでした。
今回私の壁天井の5.5mmスリットは共振エネルギーを最小に抑えるのが目的ですが、このスリットを吸音ととらえて計算しても5%程で、むしろ薄く比重の低い内装材全体で透過吸音させました。
残響時間は0.20.3秒ほど低くなっていることから、的は外れてないと思われる。

・経費・
内装材としては高級高価でタイガーボードにクロス張りや合板張りに比べ20倍から10倍ほども高額な経費が必要なのが唯一マイナス点か?

私の場合、付き合いの長い知り合いの工務店主でしたので、材料費と人件費だけの商売抜き価格!!定価の6掛け程度で出来ました。文句垂れ真下さん、ありがとう