2009年11月29日日曜日

手直し編その3

さて、床が太鼓の様に振動している原因究明の続きです。
原因として考えられるものとして
①パネルの共振によるもの
②床の構造自体
③土台の痩せによるボルトの緩み
④布基礎と土台の方向違いに依る問題
⑤私の気のせい?


等がありますが、前回パネルを撤去した感じでは、①のパネルの共振に依るものではないことが分かりましたので、床の点検口を開け床下に潜りチェックすることになりました。

まずは丸鋸で深さ6cm程床に切れ目を入れます。
床の構造は下から、土台・コンパネ・根太と高密度グラスウール。コンパネ2重・フローリングとなっていて、それぞれがビスと接着剤で強固に接続してあります。



一般住宅では30分くらいで穴あけは出来るそうですが、当方の床はオーディオ用村田式特別仕様の為、そうは問屋が卸しません。






三層をはずし根太が見えてきました。






ここまで来ると丸鋸も入りません。
ドリルと手鋸で少しつづ切って行くので時間がかかります。







丸鋸を使うと非常に細かい粉塵が飛びますので、オーディオ機器は一応養生です。






床下・土台横の防寒用グラスウールにたどり着き。







やっと貫通。


プロがやって作業時間1時間半ほどかかりました。
素人の私には無理な作業ですね。









床構造を土台横に足した柱から見たところ。
土台から上の床は95mmです。以外と薄く感じられるかもしれませんね。人の気配が伝わってくるように考えられた村田式です。

この時点では使うかどうか分からないですが、あらゆる状況を予想して取りあえず求めた柱の固定金具。
1個420円。






同じく、プラ束ではなくスチール製の束。

本540円。





床下高さはスタイロファームと砂がひいてありますので、35cm程しかありません。
午後から、棟梁に潜って頂き、私は上で床を踏み鳴らしながら土台柱のチェック開始です。(入った瞬間から顔が真っ赤な真下棟梁)

方向間違いで布基礎に真っ直ぐ乗せてしまった土台を止めているボルトの緩みがないか見てみますが、これではない模様、③も消えました。
次に、土台横に足した柱を見てみるとやはり痩せによる緩みがあることが判明しました。試しにこの柱を土台にビスで止めて床を踏むと明らかに振動が変わります。
スチール束でこの柱の中心部分を下から押し上げると床振動が止まりました。さらに先述の固定金具を布基礎のコンクリートと柱を固定しますと振動数が短くなります。床は歩いただけで堅くなったのが分かりますし、がちがちのコンクリート床とは違い人の気配が伝わってくる床です。
従って原因は②の床構造も消え、⑤の私の気のせい?も消えたので④の布基礎に方向違いで乗せた土台の修正の為足したドン付けの柱の接続緩みと、言うことが判明!!!。
建物当初の単純なミスとは言えオーディオルームとしては重大な欠陥を見つけることが出来本当に良かった~、ホッとしました。
今回はとりあえず略6カ所の修正でしたが、残るは29カ所の補強だけで床は完璧になることと思います。部品の調達後、棟梁の時間の都合になりますが、床の完成はまた後ほどブログにてアップ致します。
1年間ほど悩んでいた低域の問題が解消出来そうで、いまからゾクゾクしています。続く・・・・。

6 件のコメント:

  1. 今晩は。EVAです。
    どうなることかと冷や冷やしながら見ていましたが、原因が掴めて良かったですね。
    私も想像の域ですが、最初の村田さんの意向と違った形で床下が作られた部分が気にはなっていましたが、それが原因だとしたら、村田さんの眼力は本当に凄いですね。
    余計なモノは矢張り余計だった、と言うことですね。
    でもこんな貴重な体験をする人は今後もotoさん以外には現われないと思いますし、高い授業料だったかも知れませんが素晴らしい財産だと私は思います。
    otoさんでしか出来ない修正です。棟梁も貴重な体験をされたことでしょう。
    矢張りコンクリートの床とこう言う方法では響きの美味しいところが違って来ますので大正解でしたね。
    単なる周波数の問題以上に響きの重要性が良く分かる部屋に間違いなくなりますね。
    今後後を追う人は素晴らしい前例を見て自信を持って取り組めることでしょう。
    おめでとうございました。

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  2. otoさん今晩は!
    原因がはっきりしてよかったですね!
    更に音が良くなるのでしょうね!

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  3. EVAさん、今晩は。
    いつもありがとうございます。
    本当にまさか床が・・・という感じでして、今まで今一つ納得できない部分の問題を探すことが出来て、今のところ出来上がりがワクワク状態です。

    村田氏の考えは正解だと思いますし、こちらの指摘にも、いつもぶれるところが全くない方です。(不動!)

    考え方や好みの違いがあると思いますが、気配が伝わってくる床はコンクリートでは無理ですね。

    やっと念願の音と音楽を楽しめそう雰囲気濃厚になってきました。

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  4. takeotさん、今晩は。
    おそらく、これでよく鳴らなかったもうやりようがありませんので、オーディオから足を洗います。(笑)

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  5. 山田野案山子2009年12月3日 16:14

    otoさん今日は
    やはり床下は最低でも65cmは開けないとダメなことが分かり、自分で建てるときの参考にします。床を余り高くすると、仮に車椅子生活になったとき、どうやって車椅子を部屋に上げるかの問題が出てくるので、自分でも悩ましい問題ではあるのです。
    人生何があるか分からないので、最悪の状態を想定して、そうならない様な対策を日頃考えておかないといけない歳になってきました。
    床下に潜れる様な開口部も必要ですね。これも考えとかないといけないことです。参考にさせてもらいます。

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  6. 山田野案山子さん、おはようございます。
    車椅子となると、間口を広くして傾斜角度が浅めの長いスロープで電動かアメリカ産のエンジン付車椅子、状態が重ければ介助も必要となりますね。丁度、家内の父が当って車椅子生活なもので、身につまされます。今のところ私の場合なんの対応も考えていませんが、その内昇降機でもつけないと。

    オーディオルームも木造でしたら、経年変化も計算に入れとか無いとダメですね。床下もそうですが、壁や天井にも必要かもしれません。そうなれば永遠にかかりそうな予感!悔しいですが、究極はどのへんまで許せるか、もしくは時間切れで妥協しょうか?(やっぱり石造りで吸音がいいのかな・・・)

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