2011年7月9日土曜日

電源再構築編 9

電圧降下とは?


ピンと来ない簡単な説明では、電流を通した際に電気抵抗の両端に生じる電位差。

オーディオ的には各機器にコンデンサで電気を蓄えてあるとは言うものの電圧降下が起きると音が揺らいで良くはないです。(揺らぎも音の内というのもありますが)

圧力(電圧)をかけて電流を流そうとしますと、電線や導体の電気抵抗によって遠く離れるほど電流を更に先に流そうとする圧力(電圧)が減っていって最後には圧力がゼロになって、電流はその先に流れなくなります。

もし電流を流す経路にまったく抵抗がない超伝導と呼ばれる物体の中であれば永久に電圧は減らず、電流は流れることになりますが、現実には超低音にでもしないかぎり必ず電気抵抗による電圧減衰、電圧降下は起きることになります。

送電線が6600Vと高圧電流なわけは、できるだけ電圧を高くして電圧降下を極力小さく抑えているという訳です。

電力会社管轄範囲の電圧降下は、どの建物もあらかじめ正常な電圧降下を見込んで配線をしているので、正常であれば普通家庭用としは問題ないレベルになっていますが、同じ送電範囲に電力を大量に使う施設等があればその施設の稼働時間によっては左右されるでしょう。

電圧を測る機器は、簡単なものならホームセンターでも売っていますし、電気工事士でしたら皆さん持っているようですので、意外と手軽に測れる見たいですよ。

現実に建物の交流電源で電圧降下がおきて実害がでている場合は、電力施設からの電圧、変圧器の異常などが原因である場合もありますが、むしろたいていは、宅内の電気プラグやコンセントなどが劣化したために、電気製品に到達するまで、当初想定していた以上の電気抵抗が発生してしまっている場合が多いのが実情の様。


電源コンセント、電源プラグ、ACインレットが古く、あるいは接点に異常に熱を帯びたりしていないか、チェックしたり、新しいものに交換してみるだけで改善されるケースも多いでしょう。

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